テーマ:童謡。唱歌

 夕暮れて闇が迫ってくる頃、皇居の乾門あたりを歩くと蛍が低く飛んでいることがあった。乾門は通用門で少し他の門より明るいが、光りはすぐ届かなくなる。門の中に蛍の自生地があるということだ。     蛍くさき人の手をかぐ夕明り    犀星  犀星は昭和37年に没している。亡くなる直前から、犀星の作品をだいぶ読んだ。何をどう読んだか…
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春を惜しむ

 立春は5月5日。あと5~6日先だ。しかしカレンダーは明日で4月と別れる。春を惜しむ季節である。芭蕉には「行く春を近江の人とおしみける」(猿蓑)があるが、奥の細道にある句がまた素晴らしい。   行く春や鳥啼(なき)魚(うを)の目は泪(なみだ)  芭蕉    惜春の情と離別の情がかみ合って別れを更に辛く悲しいものにしている。凄い…
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文部省唱歌「紅葉」を歌い継ごう

 文部省唱歌「紅葉」は新訂尋常小学唱歌では第二学年用に出てくる。戦前の教科書では作詞者、作曲者は伏せられたが、作詞高野辰之、作曲岡野貞一で、この二人の手になる名曲唱歌である。戦後は唱歌がどんどん切り捨てられる中、「紅葉」は4年生の教科書に採用されている。中野義見の優れた編曲を得て二部合唱(前半は輪唱)となり難しくなった分、習うのが2年遅…
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祭日には国旗「日の丸」を揚げよう

 新嘗祭。戦後は勤労感謝の日。国民の祝日である。  近くの神社の「日の丸」の旗は屋根より高い掲揚塔に掲げてある。この辺ではここだけなので大変見栄えがする。南よりの風の時が多い。また風がなく「日の丸」の旗が情けなく垂れ下がっている時もある。「日の丸」の旗は風に吹かれて隅の方が傷んでいる。かなり以前から痛みが目立つが修繕あるいは旗が新調さ…
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祝日には国旗「日の丸」を揚げよう

 2012年08月12日の私のブログの一部である。この日は晴れだった様子。今日の関東地方は雨だ。  「ロンドン・オリンピックも男子マラソンでいよいよ終えることになる。日本のメダルは 12日9時現在で金6、銀14、銅17だそうである。  「日の丸」が6度ロンドンに上がったことになる。     日の丸の旗   …
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季節違いの思い出。♪甍の波と雲の波

​​​ 朝ドラのタイトルが始まると絵が次々に代わりながら、その一つに屋根屋根が横に広がり甍の波を一瞬だが描き出す場面がある。昭和30年代の終わりごろだったと記憶するが、京都の国際ホテルの屋上から東の街並みを望んで息を呑んだ。京都中京の町家の集団が健在で、びっしりと立ち並んだ町家の屋根の棟が縦横に複雑に…
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「冬の星座」と「他郷の月」

​​​ ヘイス作曲「冬の星座」は誰でも知っている美しい曲だ。戦後すぐ堀内敬三が歌詞を付け、中学校の音楽教科書に載ったことから堀内の歌詞で大いに広まった(「中等音楽1」昭和22年)。しかし、この曲は堀内の「冬の星座」よりずっと以前に中村秋香が「他郷の月」と題して作詞しており、歌われていた。中村秋香(18…
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文部省唱歌「いなかの四季」と日本の風土

 文部省唱歌「いなかの四季」は新訂尋常小学唱歌第四学年用に載っている。明治43(1910)年、『尋常小学読本唱歌』に発表されたというから、文部省唱歌でも早い時期に作られた。大阪市歌を作詞した堀沢周安(香川県三豊中学校長)の作詞。堀沢が教鞭をとった愛媛県大洲市冨士山(おおずし・とみすやま)公園に歌碑があるとのことだ。  私などの世代…
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現実より早めに捉えられている季語「銀杏散る」

  銀杏が黄葉して散るのは冬という実感がある。しかし季語は秋になっているし、季寄せなどでは早めに過ぎる感じがしてならない。事実、この辺りでは唯一かもしれない沼の畔の例のお社のわきに立つ銀杏はまだ黄色にはなっていない。もう少し季節が進まないと黄葉しない。京都御所の大銀杏も11月下旬から12月初めにかけて落葉したと思うのだが、それほど注意し…
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歌えない歌、讃美歌。

  讃美歌546番「聖なるかな」は誰でも知っている美しい曲だ。讃美歌は混声4部で書かれているので、清らかな和声美がそのまま歌になる。讃美歌320番「主よみもとに」も知れ渡っている名曲である。讃美歌は限りない合唱の名曲を束ねたような合唱ファンには垂涎の的である。しかし、宗教に非常にこだわる人もいる。するとたちまち歌えなくなる。宗教曲の代表…
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歌えない歌。

 日本コロンビアが平成9年2月に出した「新訂尋常小学唱歌」の復刻版に貴重な資料が付属としてついている。 『 「新訂尋常小学唱歌のすべて」附:思い出に残る国民学校唱歌抜粋』がそれだ。今では手に入れにくい国民学校の唱歌21曲がメロディー譜と歌詞共に載っているほか、君が代、天長節、勅語奉答、明治節、一月一日、紀元節が同じように載せてあり、「…
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祝祭日唱歌「天長節」

 「文化の日」である。東京都神社庁発行の短冊『生命の言葉 十一月』によって昔の「明治節」であることを知る。「明治節は」明治天皇のご誕生日である。これも短冊に書いてある知識。さらに今月の23日は「勤労感謝の日」で、本来「新嘗祭」の日だとも説明がある。童謡・唱歌・叙情歌愛唱会としては唱歌「明治節」が大切である。この種の曲としては比較的大きな…
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会のレッスンは休講

 台風一過とはならないで冷たい雨が降っていた。  寒い日になりそう。  朝早く、先生が風邪だと連絡が入る。レッスンは休みにした。休むのは年に一度か二度しかない。  今は臨時教室で駅から歩く距離が長いので、みなほっとしたかもしれない。  来年の卓上カレンダーを配ろうと思って準備していたが、雨に濡れるかもしれないのでかえって良か…
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唱歌における台風の描写

 台風21号が去った。超大型で非常に強い勢力の台風で、かつて経験したことがないほどの巨大な台風であるという。台風は災害をもたらすし人命などにも爪痕を残すので恐ろしい自然から人類への攻撃である。唱歌はその悪漢とどのように向き合ってきたか。または幸いにも遭わずに済んできたか。  俳句では野分(のわき)という季語がある。例の山本健吉編「…
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豪雨被害はもういらない

 福岡、大分に甚大な被害をもたらした豪雨は人命さえ奪い去った。次は東北秋田に大きな被害を出している。今は新潟に集中して大雨を降らしている。  地球温暖化が原因しているとすれば、温暖化を招いた人類の責任だ。  これらの豪雨はどこにでも来る可能性はあるという。  美しい日本の国土はこのような猛烈な豪雨を予定していない。  唱歌に歌わ…
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歌詞で配慮すべきことなど

 童謡・唱歌・叙情歌の歌詞ついて、その歌詞であるが故に歌われないなどのことがよくある。尋常小学唱歌第一学年用の教科書の第一番を受け持つ「日の丸の歌」などは曲の優劣はともかくとして、もっともっと歌われて良いと思う。ちょっと飛躍するが「海行かば」などは第二国歌としてもいいだろうと常づね考えている。しかし「海行かば」は軍歌のようだから、やはり…
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童謡の歌詞の生々しい厭らしさについて

 歌詞が作られたころはこれでよかったのかも知れない。でも、現代を生きる我々にはちょっと看過しがたいものがある。次に掲げる北原白秋もその一つ。童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の愛唱曲集第11集に入ってはいるが、2番を*印のように改作した。すなわち、「誰かは田舎で死にました」とあるのである。辛夷の花が咲く頃の日本の景色を歌っているが、この美しい国で…
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の愛唱曲集から 2

童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の編集になる愛唱曲集には、長く残すべき童謡、唱歌やその他の曲が選ばれている。中には面白くない曲もあるけれども、歴史を語る何かをもっていたり昔の風習を残していたり、やはり歌い継ぐべき何かがあると信じるから取り上げている。  桃太郎のうたはいくつかあるが、水谷まさる作詞、本居長世作曲の童謡は面白い。次の如し。 …
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の愛唱曲集から拾う

 童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の愛唱曲集(第7集)の第1曲目は「九官鳥」という興味ある曲だ。  野口雨情作詞、本居長世作曲で、二人は敗戦の年(1945年)に没しているから戦前戦中の作であるが、歌詞は次のとおり「君が代」が出てくる。「君が代」を九官鳥に歌わせようというのだ。こんな面白い曲がたくさん眠っているので、少しづつ紹介していこうと思う…
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の愛唱曲集

 童謡・唱歌・叙情歌愛唱会は自分たち混声合唱団の団員用に愛唱曲集を作成している。第12集までできた。両面コピーによるA4版、表紙ともで24ページの簡単なものだ。けれども、例えばJASRACの許諾が必要なものはその許諾をきちんと得ている。そうして、これを誰も褒めてはくれない。せっせといわゆる海賊版を作っている。  忘れかけている日本…
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文部省唱歌にあるつまらない曲、詞

 文部省唱歌と呼ばれているものの中心にあるのは、尋常小学唱歌と新訂尋常小学唱歌に掲載あるものであろう。このほかに沢山あるわけだが、この二種に収められているものは復刻版も入手しやすくて便利である。  だが、ここに収められている文部省唱歌の曲、あるいは詞に恐ろしくつまらないものがあるということは知っておくべきだ。こういうものは、現行の小学…
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の発展を願う

 童謡・唱歌・叙情歌愛唱会の団員はただいま16人。指導の先生とピアニストを合わせて18人。このうち、男性団員が2人というのが悩みです。見学に来られて2~3回一緒に歌ってくれる比較的若い見学者も時々いるにはいますが、引き留めるには至っていないのです。何かが彼らをして留まらしめる要因になりえないので、反省これしきりなのです。しかし原因は分か…
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会は混声合唱団です

 合唱祭では13人ほどのメンバーで歌いました。そのうち二人が男性。混声合唱と名乗るには何とも均衡がとれない男女比です。13人ほどが出演しました。2名の男性は高齢です。はりがある艶やかな声など望んでも出ません。せめて50台~60台の若手?男性がいてくれたならもっと美しいハーモニーが聞けるのに、などと無いものねだりもしたくなります。  こ…
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童謡・唱歌・叙情歌愛唱会

 1週間前の日曜日に合唱祭があった。私たちのコーラス・グループ「童謡・唱歌・叙情歌愛唱会」は2番目の出演だ。お昼前の時間だ。  歌ったのは、宮沢章ニ作詞、福井文彦作曲「子供のための合唱組曲『東北のおもちゃ歌』から」から3曲。  指揮者の岩村力氏と新実徳英氏の講評は悪くはなかった。しかし、譜面の持ち方を統一することというもののほかに、…
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文部省唱歌をもっと歌おう!

最近は文部省唱歌という言い方をあまりしないようだ。唱歌といったり童謡に入れたりしている。悲しむべきことだ。日本人が文部省唱歌を大事にしなければ、かなり早い時期に外国で外国人に歌われることになるかもしれない。 オリンピックが終わったが、日の丸がずいぶん揚がった。金メダルを取った種目がかなりあったのである。そんな時、表彰台の中央に立った選…
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島崎藤村「朝」 2014年03月04日

140304(TUE)晴れ。  こんな歌を見つけた。歌詞は島崎藤村で「落梅集」にあるとのこと。「落梅集」は広辞苑にも載っており明治34年の刊行だ。曲が付けられてNHKの「国民歌謡」で流されたのは昭和11年だそうだ。作曲は小田進吾。  藤村の歌詞に戦時色はなく、これなら私たちの会でも歌えるかと思ったが、調べてみると小田は戦…
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唱歌「雛祭」 2014年03月03日

140303(MON)「桃の節句」。晴れ。  「雛祭」の歌はいくつかある中で、新訂尋常小学唱歌の「雛祭」がおそらくもっとも歌われることがないようだ。サトウハチローの詩による「うれしいひな祭り」が誕生するまではあまり面白くない雛祭りの歌を歌わされていた。 雛祭 文部省唱歌 一、お行儀正しい内裏さま、 …
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唱歌「朧月夜」 2014年02月24日

140224(MON)晴れ。  ソチオリンピックが終了した。表彰台の選手が片手にメダル、もう一方の片手に花束を持っている。花束は菜の花ではないが菜の花のように明るく見えた。「菜の花や月は東に日は西に」の有名な句は与謝蕪村の作。  蕪村の句もいいが、次の句もとても暖かい気分に満ちている。     家々や菜の花色の灯をと…
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冬季オリンピック 2014年02月23日

140223(SUN)「下弦」。晴れ。  ソチで行われている冬季オリンピックもあと少しの様子。ほとんど知らないし新聞などによって事後に結果を見るのみだ。選手の皆さんはいつもながら頑張ってくれたと思う。これは国の為なのか個人の為なのか、そもそも「~の為」が良くないのだろうか。  我が国のメダリストたちのなんと美しいこと。メ…
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「早春賦」の世界 2014年02月20日

140220(THU)晴れ。  昼間といえどもすごく寒い。日はあるともいえるし曇っているともいえる。そのいずれかなのだが道路の隅にまだ雪の山があるからだろうか、冷蔵庫の中のようだ。雪の山は凍りついて解ける気配はない。来週は暖かくなるということだからもう少しの我慢だ。     早春賦         吉丸一昌(…
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