ブラームスのヴァイオリン・ソナタ

 ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、第3番をCDで聴く。ヨゼフ・スークのヴァイオリン、ジュリアス・カッチェンのピアノ。インナー・ノートを読むと、全部先取りされてしまって書くことがなくなる。

 とにかく澄明なヴァイオリン、和声的に厚みのあるピアノ、その調和。ブラームスの地味な印象はここでも受ける。第1番は、かの名曲ヴァイオリン協奏曲とほぼ同時に作曲されたらしい。協奏曲と異なりヴァイオリンはあまり高音部が使われないようだ。重音奏も多くない。それらは協奏曲に譲ったのかもしれない。

 この3曲がブラームスの全ヴァイオリン・ソナタである。ただ、ブラームス自身によって破棄されたこれ以前に作曲されたヴァイオリン・ソナタ3曲と、楽譜が喪失した1曲があるのだという。

 スークはメロディーを美しく弾いて聴かせる。42歳の若さで他界したカッチェンのピアノがまたブラームスをよくとらえている。満足の1枚。

CD LONDON POCL-3016 2,200円(税込み)

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